悟りもビジネスも、獲得の物語ではなく

ノンデュアリティブームのころ、「悟り」や「覚醒」をテーマに、セッションを受けに来てくれる人が少なからずいた。

様々なティーチャーやスピーカーたちが話すような凄い覚醒体験は自分には無い。
だからわかっていないのだと思う。でも…

「至高」とか「至福」とか表現される、”それ” 。

もちろん、それを知りたい、そんな体験が自分にもあったらいいなぁ、という期待を持たれてはいるのだけれど、だけどそこになんとなくのモヤモヤを抱えて大野木研究室を訪れる。

そんな人たちに、必ずこう聞いた。

あなたがイメージしている凄い「覚醒体験」
それを語っている人は、男性じゃないですか?


面白いことに、ほとんどの人がこのひとことで何かを納得された。
すっきりとした顔になっていった。

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男性というのは、本能的に戦って勝ち取る生きもの。
基本、狩猟民族、と言ったら伝わるだろうか。

だから悟りも覚醒も、それを語るうちにいつしか、「手に入れたすごいもの」になってしまう。
特別なものになってしまうのだろう。

   

でも女性の本能は違う。
「獲得」の物語は、女性にはどこかなじまない。

女性にとって悟りや覚醒は、頑張って獲得するものではない。

ずっと昔から知っているもの。
最初からあるもの。

特別なものでもない。すごいものでもない。
そもそもそうだったのに、うっかり忘れてしまっていたもの。

だから男性たちのように、大騒ぎをしないんじゃないだろうか(笑)
   

女性には、女性に合った悟り方(笑)
世界のとらえ方・感じ方がある。

それはビジネスにおいても、まったく同じ。

起業ブームで、「月商○百万!年商○千万!」とアピールするのがあたりまえになった。
でもそれは、男性コンサルさん(もしくは男性コンサルに師事した女性)が指導するやりかた。
獲得した数を誇示するやり方は、果たして女性の生理に合っているのだろうか。
私には疑問でならない。

   

雇用機会均等法の以前から、会社員として組織の中で働いてきた。
男女の賃金差はあたりまえ、男性以上に働いて初めて ”人並み” に扱ってもらえる。そんな時代だった。
「おやじギャル」なんて言葉も流行ったが、女性の社会進出というのは結局のところ、女性がオス化することだった。

でも、それももう昔話。
時代の変わり目、価値観が変わっていくときには、通らなければならない痛みだったのかもしれない。
社会は、私が新社会人になったころとは、すっかり様変わりしている。

    

だけど女性起業界隈は、

もっともっとたくさん
人よりたくさん

と、いまだに「獲得」の物語ばかりが幅を利かせている。

それってもう、古くない?

もちろん、だから稼げなくてもいい、という話ではない。

女性には、女性に合ったやり方がある。

自分が何者であるかに目覚め、その自分にふさわしい仕事をし、ふさわしい対価を受け取る。
受け取ったもので自分は豊かになり、またその豊かさで誰かを助け、世界に貢献する。

獲得し握りしめるのではなく、与え受け取り、豊かさを循環させていく。
絵空事ではなく、それを現実に実現していく力を、女性たちは持っているはずだ。

  

女性が変われば、世界は変わる。
女性の意識が変われば、世界は静かに変わっていく。

大声をあげなくても、静かに静かにいつのまにか。
気がつけば、世界はすっかり変わっている。

そんな『優しい革命』を起こしたいと、ずっと言い続けてきた。
それを本気で実現しにいこう。

悟りもビジネスも、「獲得」の物語からはもう卒業してもいいんじゃない?
だって、世界は豊かさに満ち溢れているのだから。

      

Life is Beautiful.
世界は美しい。

よかったら仲間になって欲しい。

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